「かんたん分版」には、様々な原稿に対応できるよう、以下の2タイプ/6種類が用意されています。お手持ちの原稿に合った分版方法をご利用ください。
※ここでは、ドラム1側に黒インク、ドラム2側に赤インクがセットされていることを前提に説明します。
原稿の濃度で分版する: 原稿の濃度の濃い部分と薄い部分を自動判別して分版します。
●赤色分版
あらかじめ2色で作成した原稿を使用します。原稿の赤い(薄い)部分がドラム2でプリントされます。
【重要】 | パソコンで原稿を作成する場合、「赤」色は「純粋な赤」またはそれより薄い色(朱色など)を使用してください。 |
●書き込み分版/書き込み分版(インク)
白黒プリントに、推奨のペンや鉛筆で手書きします。手書きした部分が、ドラム2でプリントされます。
[書き込み分版] | コピー機やレーザープリンターなどの白黒プリントを原稿にしたとき |
[書き込み分版(インク)] | 当社製の印刷機やインクジェットプリンターでの白黒プリントを原稿にしたとき |
【メモ】 | ・ | 書き込みには、ボールペンは使用しないでください。赤色ボールペンであっても、黒と判断される場合があります 。 |
| ・ | シャープペンは、H~2B 程度を使用してください。 |
エリアを指定して分版する: 原稿の分版したい部分を当社推奨ペン(または指)で囲んで指定し、分版します。
●デジタイザ分版
本機のスキャナーで読み取った原稿や、ホールドされたデータを呼び出し、タッチパネルで色分けしたい部分を指定します。
・ | タッチパネル上で指定したエリアの外側と内側が色分けされるように製版を指示します。 |
・ | 本体に付属のポイントペンで指定したエリアの内側の部分が、ドラム2でプリントされます。 |
【メモ】 | 「かんたん分版」の[デジタイザ分版]では、編集はできません。指定したエリアを編集したい場合は、「機能一覧画面」から「デジタイザ」を選択してください。 |
●エリア指定分版/トレース分版
分版したいエリアを推奨のペンで直接囲んだ原稿を使用します。
・エリア外をドラム1、エリア内をドラム2 に分けて製版します。
・書き込みのできない大事な原稿などの分版には、[トレース分版]を使用してください。
【重要】 | ・ | 写真やカラー画像が含まれている原稿の場合は、[トレース分版]を使用してください。[赤色分版][書き込み分版][デジタイザ分版]では、原稿モードが[文字]に限定されます。原稿に写真が含まれていても写真処理ができないため、階調を表現したプリントができません。 |
| ・ | RISOオートフィーダーDX-1(オプション)との併用はできません。原稿は原稿台ガラスにセットしてください。 |
「かんたん分版」の種類によっては、下記の制限があります。
・ | [赤色分版]、[書き込み分版]、[書き込み分版(インク)]、[デジタイザ分版]を使用すると「原稿モード」は自動的に「文字」になります。 |
・ | 文字・写真混在の原稿や写真原稿をご使用の場合は、[エリア指定分版 ][トレース分版]をおすすめします。 |
・ | [かんたん分版]で[赤色分版]、[書き込み分版]、[書き込み分版(インク)]、[ デジタイザ分版]のいずれかを選択すると、「読取濃度」は自動的に「オート」になります。また、[エリア指定分版][トレース分版]を選択すると、「読取濃度」の「オート」 は選択できなくなります。 |
・ | かんたん分版で分版したデータは、ホールドデータとして保存することはできません。 |
・ | ホールドデータやUSBメモリデータをかんたん分版用の原稿として使用することはできません。(デジタイザ分版を除く) |
なお、「かんたん分版」は、次の機能とは併用できません。ご了承ください。
・ 読取濃度(エリア指定分版/トレース分版時は「オート」は併用できません)
・ 連写
・ 変倍
・ デジタイザ
・ 名入れ
・ シングル製版
・ かんたん連写